イジメ返し2 ~恐怖の復讐劇~

「じゃあ、この班で決定とします。悪いけどこのあとちょっと話があるので柴村さんと逢沢さんは職員室まで来てくれる?」

「え……?」

思わず声が漏れた。

あたしと柴村さんだけが職員室に呼ばれたということは、先生が何かを察したのかもしれない。

この班決めがキッカケになり柴村さんへのイジメを認識したんだとしたら……?

先生がそう言ったところでタイミングよくチャイムが鳴りだした。

「起立、礼、着席。ありがとうございました~」

日直の号令に合わせて頭を下げる。

先生はきっと気付いたんだ。そうとしか考えられない。

あたしたちが先生にいえば、チクったと言われてしまう。

でも、先生が気付いたなら話は違ってくる。

先生が味方になってくれれば……。

そうすれば、綾香たちの柴村さんへのイジメも収まるかもしれない。

イジメはそう簡単にはなくならない。

今日イジメられていた人が、明日急にイジメられなくなるなんて絶対にありえない。

でも、今のイジメを少しでも解決できたのなら。

今の痛みが100だとしたら、半分の50にでも……

ううん、90でもいい。

少しでも柴村さんを楽にしてあげたい。

あたしの願いはそれだけだった。

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