イジメ返し2 ~恐怖の復讐劇~
先生が教室から出ていくと、みやびがあたしの席にやってきた。
綾香とマミは柴村さんの席に向かう。
「余計な事は言わないほうがいいよぉ?綾香もマミも怒ったら何をするかわからないから。あの子たちには逆らわないでね?」
「い、言わないよ」
「逢沢さんのために言ってるの。だから、お願いね?」
「渡部さん……」
「あたしだって本当はね、こんなことよくないって思ってるんだよ?だけど、綾香たちって昔からああいう感じだから……。ごめんね、逢沢さん。悪く思わないで?あたしは逢沢さんの味方だから」
みやびはそういうと、優しく微笑んで綾香達の元へ戻っていった。
「渡部さんが……あたしの味方?」
みやびの言葉を頭の中で繰り返す。
確かに、今までみやび主導で柴村さんをイジメたりはしていない。
綾香を中心にマミが手を貸してみやびは黙っているだけ。
仲良し3人グループの中も力関係があるのかもしれない。
そんなことをぼんやり考えていると、
「優亜」
里ちゃんがあたしの名前を呼んだ。