イジメ返し2 ~恐怖の復讐劇~
「先生が何かしてくれるとか、そんな風に思っちゃダメだって」
「だけど、今日先生は何かを感じたはずだよ。だから、あたしと柴村さんを職員室に呼んだんだと思う」
「考えが甘いよ。優亜だって本当はわかってるでしょ?イジメがそんなに簡単に解決しないってこと」
里ちゃんの言葉は正しい。頭では理解している。
だけど、あたしは素直に頷くことができなかった。
「優亜、あたし……これ以上は優亜のことかばえないよ」
「分かってる。里ちゃん……ごめんね」
里ちゃんの苦し気な表情にぐっと感情が込み上げてくる。
「あたし、職員室に行ってくるね」
里ちゃんに微笑むと、里ちゃんは下を向いたままわずかに頷いただけだった。