イジメ返し2 ~恐怖の復讐劇~
「悪口を目の前で言われても、暴言を吐かれても、無視されても、物を隠されても、暴力を振るわれても……全部我慢しろっていうんですか?それはイジメではないんですか?」
柴村さんが今までされていた行為はイジメではなく、柴村さんの我慢がたりなかったっていうこと?
先生はそう言いたいの……?
「そのすべてを我慢しろって言ってるんじゃないわ」
よかった……。
そうだよね。あたしが先生の言葉の意図を間違って受け取ってしまっただけだ。
「ただね、イジメている人がすべて悪いかっていったらそうじゃないわ」
「え?」
「イジメられるのにはね、何か原因があるのよ。個性が強すぎたりね。それって協調性が足りないって思わない?」
「そんなことないです……!!そんな言葉でイジメを肯定しないでください!!」
思わず声を荒げてしまったあたしに、職員室にいたほかの先生の視線が向く。
すると、それに気付いた若菜先生はハッとした表情を浮かべて弁解した。
「違うのよ、先生はイジメを肯定したいわけじゃないわ」
「だったら、先生は何を言いたいんですか……?」
声が震える。