イジメ返し2 ~恐怖の復讐劇~
「先生……?」
保健室の中はシーンと静まり返っていた。
ペタペタと上履きの音だけが響く。
保健の先生は不在のようだ。
濡れたYシャツが肌に張り付き気持ちが悪い。
それと同時に胸にはヒリヒリとした痛みが走った。
早く冷やさないと跡が残ってしまうかもしれない。
冷やすものを探そうと保健室の奥にある棚に手を伸ばした時、ベッドサイドのカーテンが勢いよく開いた。
「あーーー!逢沢さんだ~!」
クリーム色のカーテンから顔をのぞかせたのは隣のクラスの美少女だった。
「西園寺さん……?」
「わぁ~!カンナの名前知ってたの~?嬉しい!」
ベッドから滑るように飛び降りた西園寺さんはあたしのそばにやってきた。