イジメ返し2 ~恐怖の復讐劇~
「あ~、ショック。うちらが犯人だって疑われてるみたい。なんか濡れ衣をきせられそうになってるし~。こわくない?」
「だね。アンタ言っていいことと悪いこともわかんないわけ?」
綾香の言葉にマミが加勢する。
「だけど……」
里ちゃんが反論しようと顔を持ち上げる。
恐怖からか里ちゃんの声が小刻みに震えている。
「この状況なのにまだ言い訳するなんてねぇ。うーん、これはお仕置きが必要だね。先生が来ないようにみやびは廊下で見張っとくねっ」
みやびの言葉に綾香とマミが目を見合わせてニヤリと笑う。
「だよね~。じゃ、始めますか~!何年ぶりぐらいかな~?」
「またあの時みたいに漏らすなよ~?」
クックと喉を鳴らして笑うと、マミが里ちゃんの腕を掴んで無理矢理立ち上がらせた。
「や、やめて!!お願いだからそれだけは……!!」
「はいはい、大人しくして。アンタが悪いんだからさ」
マミは嫌がる里ちゃんの頬を一度叩くと、そのまま教室の隅にあるロッカーの前まで連れてきた。
里ちゃんの顔が恐怖におののく。
手足がブルブルと震え、呼吸が荒くなる。
「や、やめて!!」
綾香とマミが何をするのか分からなかった。
でも、里ちゃんの尋常ではない怯えぶりからよくないことが起こるのは簡単に想像がついた。