イジメ返し2 ~恐怖の復讐劇~

「里ちゃんは関係ないの!!だから、やめて!!あたしになら何をしたっていいから!」


ロッカーの前にいる里ちゃんに駆け寄り、マミの腕を掴む。


「優亜……」

ボロボロと涙を流す里ちゃんを見て胸が締め付けられる。

「お願い、やめて!」

「は?やめねーし。つーか、汚い手で触んじゃねぇよ!」

マミはそう言うとあたしの腕を振り払った。

その拍子で体がよろけその場で尻もちをつく。

「マミ、早くこいつの体押し込んじゃお」

「了解!」

綾香の言葉にマミが掃除ロッカーを開き、里ちゃんの体を押し込む。

「やめてぇぇええ!!」

両手と両足で突っ張り、必死に抵抗する里ちゃん。

「里ちゃん!!」

立ち上がり、綾香たちから里ちゃんを引き離そうとする。

「お前、邪魔なんだよ!!」

マミに肩を押されよろける。

里ちゃんは顔を歪めながらも必死に抵抗する。

「里ちゃん、ちょっと待ってて!!すぐに先生呼んでくるから!!」

もはやあたしだけの力だけでは綾香とマミを止めることができなかった。

そう叫ぶと、綾香がうんざりしたようにあたしを睨んだ。

「やめときなさいよ。そのほうがこいつの為だと思うけど?」

「え……?」

抵抗を続ける里ちゃんの両腕が限界を迎えた。

綾香とマミの二人に押され、里ちゃんは狭いロッカーに押し込まれた。

マミは扉を閉めると、背中で扉を押さえた。

「お願い……お願いだから出して!!」

里ちゃんのくぐもった声がロッカーから響く。




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