ある夏の思い出〜よつばの約束〜
約束を守るため

最期の願い

痛い…

私、死んじゃうのかな…

短かったけど幸せだった…

たくさんの友達と出会えて、親友もできて。

私が死んだら、みんな泣いてくれるのかな?



私はどこに向かっているんだろう。


なんだかわくわくしてきた。



けど。


思い浮かぶ、顔。

あの約束を、守りに行きたい…


もう少し時間が欲しい…!



そう強く願った瞬間、目の前がパッと明るくなり、全身の痛みが消えた。




『どうしても行きたいのか?』

「行きたいです…彼に最期の別れを言いに行きたい」

『…お前ほど強く願っていたものはいない。特別に許可してやる。ただし、笠原家の者にしか見れぬ姿で』




気がつくと、見覚えのある道に立っていた。
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