ある夏の思い出〜よつばの約束〜
ミカエルのほうを見ると、…くすくす笑っている。


「なんだ?」

「いえ…なんだかんだと言いつつ、貴方は彼女らをとても気にかけていらっしゃるので…」


言われて気がつく。何故私はあの者たちがこんなに気になっているのだ。


「我が神…彼の者たちがあのように回りくどいのは、人間だからでございましょう」

「…どういう意味だ?」

「貴方はもう分かっておられるはず。5代目の神は人間を造るとき、複雑な感情を組み込んだ。その複雑な感情が独自の変化を遂げ、我々には分からぬ行動をとるようになったではないでしょうか」
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