なくした時間にいてくれた
母は花実が見てくれている、そばにいてくれると言うことが多い。

そう思いたい母の気持ちは分かるし、私も花実がそばにいると感じている。私たちは姿形が見えなくても花実がいてくれると思って、心の支えにしている。

私たち家族にとって、花実はかけがえのない存在だった。私がどうがんばっても花実のようにはなれない。花実の代わりにはなれない。

なくしてしまった存在が大きすぎるから、まだ亡くなってから日が浅いこともあり、花実がずっとそばにいると信じている。

花実は亡くなっても私たち家族を支えてくれている。

泣いてしまうことはあるけど、花実の気持ちを思うとがんばろうという気持ちになる。支えられているからがんばれる。
< 131 / 189 >

この作品をシェア

pagetop