なくした時間にいてくれた
願うこと
新しい年になり、数日が過ぎて、岡くんと神社へ行った。
我が家の年末年始は喪中だからひっそりとしていたけれど、合格祈願はしてきた方がいいと父と母に言われて、一人で行くよりも誰かと行きたいと思って岡くんを誘った。
三が日を過ぎてから行ったので、混雑はしていなかったけど、まだ思ったよりも参拝する人は多かった。
人が多いと疲れるかなと思って、少ないと思われる日を選んだのに失敗したかも。
「ごめんね、大事な時期に誘ってしまって」
「ううん。俺もまだ合格祈願していなかったから、いつ行こうかなと思っていたんだ。だから松本さんに誘われて、即決しちゃったよ。もうここまで来たら神頼みするしかないよね」
「うん。でも、岡くんは余裕そうだよね」
「余裕なんか全然ないよ。だから、必死になってる。ほら、絵馬書こうよ」
お参りを終えて、絵馬を買った。
絵馬に志望大学の名前を書いて、絶対合格! と書いた。岡くんはどこの大学を書くのだろうと書いているのをそっと覗く。
我が家の年末年始は喪中だからひっそりとしていたけれど、合格祈願はしてきた方がいいと父と母に言われて、一人で行くよりも誰かと行きたいと思って岡くんを誘った。
三が日を過ぎてから行ったので、混雑はしていなかったけど、まだ思ったよりも参拝する人は多かった。
人が多いと疲れるかなと思って、少ないと思われる日を選んだのに失敗したかも。
「ごめんね、大事な時期に誘ってしまって」
「ううん。俺もまだ合格祈願していなかったから、いつ行こうかなと思っていたんだ。だから松本さんに誘われて、即決しちゃったよ。もうここまで来たら神頼みするしかないよね」
「うん。でも、岡くんは余裕そうだよね」
「余裕なんか全然ないよ。だから、必死になってる。ほら、絵馬書こうよ」
お参りを終えて、絵馬を買った。
絵馬に志望大学の名前を書いて、絶対合格! と書いた。岡くんはどこの大学を書くのだろうと書いているのをそっと覗く。