なくした時間にいてくれた
「私もね、実は気になっていたの。花実のことは花実ちゃんなのに私は何でいつまでも松本さんなのかな、いつ名前で呼んでくれるんたろうって」
岡くんが花実ちゃんと言うたびに花実はいいなと羨ましくなっていた。私も名前で呼んでくれないかなと思っていても自分ではなかなか言えずにいた。
だから、無意識でも楓花と呼んでくれたのは嬉しい。
「それを言うならさ、俺もいつまで岡くんなんだろうなと思っていた。お互いに名前で呼び合おうと言おうとしたけど、それをわざわざ言うのもどうかなと思っていて言えずにいたんだけどね」
「呼び方なんてどう呼んでも変わらないし、なんの問題もないと思っていたけど、楓花と呼ばれて嬉しかったよ。ありがとう、祐介くん」
呼ばれて嬉しいから、岡くんも喜んでくれるだろうと私も勇気を出して名前で呼んでみた。
ところが、岡くんは顔を真っ赤にさせて両手で隠すように覆った。
岡くんが花実ちゃんと言うたびに花実はいいなと羨ましくなっていた。私も名前で呼んでくれないかなと思っていても自分ではなかなか言えずにいた。
だから、無意識でも楓花と呼んでくれたのは嬉しい。
「それを言うならさ、俺もいつまで岡くんなんだろうなと思っていた。お互いに名前で呼び合おうと言おうとしたけど、それをわざわざ言うのもどうかなと思っていて言えずにいたんだけどね」
「呼び方なんてどう呼んでも変わらないし、なんの問題もないと思っていたけど、楓花と呼ばれて嬉しかったよ。ありがとう、祐介くん」
呼ばれて嬉しいから、岡くんも喜んでくれるだろうと私も勇気を出して名前で呼んでみた。
ところが、岡くんは顔を真っ赤にさせて両手で隠すように覆った。