なくした時間にいてくれた
最悪なこと……花実は自分がこの世からいなくなる事態を予想していた？

何でだろう。

何で予想できたのだろう。

私が疑問に思う答えはどこにも書いてなかった。

続きは……


『お姉ちゃんの体になぜか入ってしまい、どうしようか悩んだけど、勝手に学校へ行ってごめんね。
自分の学校に行けないから、どうしたらいいか分からなくて、行ったらなんとかなると思った。
だけど、私の行動は浅はかだったかもしれない。
お姉ちゃんはあまりというか全然学校のことを話さなかったよね？
だから、まずそのことに気付くべきだった。
ううん、気付いていたけど、どんなふうにしているのか気になったこともあって、行ってしまったの。
私は昔から好奇心旺盛だから』


確かに花実は好奇心旺盛な子で、気になるとまず聞く子で、自分でも気になったことは調べたりしていた。

それはいいことだなと思っていたけど、花実はその好奇心旺盛な性格のせいで余計なことをしたと思っている。
< 172 / 189 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop