なくした時間にいてくれた
意識が目覚めない間、花実は私を支えてくれていた。辛い状況なのに私のことを思っていてくれた花実の優しさに胸がじーんと熱くなり、涙がこぼれる。
昔から花実は気遣いがよく出来る子で人の気持ちに寄り添える子だった。
私に友だちがいないことも気付いたはずなのに、その事については触れないでいてくれた。触れてほしくないことだったから、友だちのことは何も話していなかった。
以前よりも口数が少なくなり、花実との会話を減らしていた。友だちのことを話さないことが不自然に思われないよう花実との距離を取っていた。
悪いのは私だけど、もっと話せばよかった。
頬伝う涙を手の甲で拭い、次のメッセージを読み進めていく。
すると突然岡くんの名前が出てきた。出てきた名前に驚いて指が微かに震える。
それまで人の名前が出てこなかったのは私と話す人がいないから当然だと思っていたけど、岡くんだけは話しかけてくれていたようだ。
何でだろう。
昔から花実は気遣いがよく出来る子で人の気持ちに寄り添える子だった。
私に友だちがいないことも気付いたはずなのに、その事については触れないでいてくれた。触れてほしくないことだったから、友だちのことは何も話していなかった。
以前よりも口数が少なくなり、花実との会話を減らしていた。友だちのことを話さないことが不自然に思われないよう花実との距離を取っていた。
悪いのは私だけど、もっと話せばよかった。
頬伝う涙を手の甲で拭い、次のメッセージを読み進めていく。
すると突然岡くんの名前が出てきた。出てきた名前に驚いて指が微かに震える。
それまで人の名前が出てこなかったのは私と話す人がいないから当然だと思っていたけど、岡くんだけは話しかけてくれていたようだ。
何でだろう。