遠回りして気付いた想い
「何だよ由華」
お兄ちゃんは、面倒臭そうにこっちに来ると。
「亜耶、似合ってるぞ。たまにはそういう色も良いんじゃないか」
って、私の格好を見て言う。
「後は、これとこれとそれにこれね」
って、由華さんが世話しなく持ってくる。
あれよあれよと気付けば、由華さんのプロデュースの私が居る。
「うん。亜耶ちゃん可愛い」
由華さんが一人はしゃぐ。
鏡を見て、これトータル幾らするものだろう?
高いんだろうなぁ、何て思ってたら。
「すみませーん。これこのまま着ていくので、お勘定お願いします」
由華さんが店員さんを呼び、そう告げた。
エッ……。
「お義姉さん。いいの?」
恐る恐る聞けば。
「いいの。あたしから、亜耶ちゃんへのプレゼント」
って、にっこり笑って言う。
お兄ちゃんに目を向ければ。
「折角だから、貰っておけば」
って、簡単に言う。
本当にいいのだろうか?
私が戸惑いながら。
「ありがとう、ございます」
って、お礼を伝えると。
「ううん。あたしこそ"お義姉さん"って言ってくれてありがとう」
由華さんが、ガバッて音がしそうな勢いで、抱きついてきた。
うっ。
力が強いよ。
「それじゃあ、支払いしてくるね」
って、笑顔でレジまで行き、店員さんが私が着てる服のタグをハサミで切り取っていく。全て取り外すと、由華さんを追うようにしてレジに向かった。
お兄ちゃんは、面倒臭そうにこっちに来ると。
「亜耶、似合ってるぞ。たまにはそういう色も良いんじゃないか」
って、私の格好を見て言う。
「後は、これとこれとそれにこれね」
って、由華さんが世話しなく持ってくる。
あれよあれよと気付けば、由華さんのプロデュースの私が居る。
「うん。亜耶ちゃん可愛い」
由華さんが一人はしゃぐ。
鏡を見て、これトータル幾らするものだろう?
高いんだろうなぁ、何て思ってたら。
「すみませーん。これこのまま着ていくので、お勘定お願いします」
由華さんが店員さんを呼び、そう告げた。
エッ……。
「お義姉さん。いいの?」
恐る恐る聞けば。
「いいの。あたしから、亜耶ちゃんへのプレゼント」
って、にっこり笑って言う。
お兄ちゃんに目を向ければ。
「折角だから、貰っておけば」
って、簡単に言う。
本当にいいのだろうか?
私が戸惑いながら。
「ありがとう、ございます」
って、お礼を伝えると。
「ううん。あたしこそ"お義姉さん"って言ってくれてありがとう」
由華さんが、ガバッて音がしそうな勢いで、抱きついてきた。
うっ。
力が強いよ。
「それじゃあ、支払いしてくるね」
って、笑顔でレジまで行き、店員さんが私が着てる服のタグをハサミで切り取っていく。全て取り外すと、由華さんを追うようにしてレジに向かった。