cutie honey
ジト目で三枝課長を見れば、三枝課長は苦笑しながら謝ってきた

「…悪い、悪い。…ところで、その仕事ってさ、確か榎並さんに任せた仕事のはずだけど、なんで清水さんがやってるの?」

突然の問いにどう返事しようか迷いつつ、小さな声で言う。

「…これは、その…あ、あれです。榎並さん急用が出来たとかで」

「…」

私の言葉を、鼻から信用していないような顔で、私を見つめる三枝課長。私は目を逸らすしかない。

「…嘘が下手だな」
「…」

「…で?どれくらい済んだの?」
「…半分くらいです」

「…ぁそ、じゃあ、頑張って」
「…ぇ」

怒られるわけでもなく、手伝ってくれるわけでもなく、それだけ言うと、自分のデスクに座って、先ほどの会議の書類に目を通し始めた。


…手伝って欲しかった訳じゃないけど、怒られもしなくて、なんだか拍子抜け。

…仕事しよ。
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