cutie honey
自分の耳を疑った。

…俺がついてるよ?

それはどういう意味?

訳がわからないと言った感じで、三枝課長を見つめる。

「…そのままの意味だよ。俺が清水さんを守る。だから、自信を持って、前に進め」

…三枝課長が、私を守ってくれるの?なぜ?どうして?

「…俺は、清水さんの上司なんだから。部下を守るのは当たり前のことだろ?」


…そうか。そうだよね。まさか。なんて、ほんの一瞬でも考えた自分が恥ずかしくなる。

三枝課長は、私の上司。私は、三枝課長の部下。

「…三枝課長」
「…ん?」

「…今まで、ずっと変われなくて、色んなことから怯えて生活してきました。すぐに変われないかもしれない。…でも、少しずつ変われるように、頑張ってみます」


私の答えに、満足そうに頷いた三枝課長。

「…よし、じゃあ行こうか」

と言うなり、突然私の手を取ると、歩き出した。
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