cutie honey
…思ってたよりも、東さんから依頼された仕事に時間がかかり、ゆっくり昼食を食べている時間も無さそうだ。

…でも、ほんの数分でも、三枝課長に会いたいと思った私は、いつものように屋上に向かうと、三枝課長はまだ来ていなくて。

…それから間もなくして現れた三枝課長に気がついた私は、早足で三枝課長の目の前に行くと、お弁当を差し出した。

「…どうした?」
「どうしても、昼一迄に仕上げなければならない仕事があって…でも、課長にちゃんとこれを渡したくて」

私の言葉を聞きながら、それを受け取ってくれた三枝課長が。

「…東に頼まれた仕事?」
「…ぁ、はい。ですから」




「…東の事、好きなの?」

突然の思ってもいない質問に驚き動揺した。


「…そ、そんな訳、」


その時ちょうど、間の悪い事に、仕事の電話。直ぐにオフィスにもどらなければならなくなった。


違うと言えないまま、私は屋上から降りて行った。
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