cutie honey
…結局、食事をご馳走になり、駅まで送ってもらう事に。

「…ご馳走様でした」
「いやいや、居酒屋なんて、色気も何もないけど」

そう言って、苦笑する東さん。

「そんな事ありませんよ。あぁいうお店の方が私は好きです」

そう言って微笑むと、東さんは安堵の溜息をついた。

それから、駅まで色んな話をしていると、中学の時の話になり、同じ中学出身だということがわかった。

「…もしかして」

「…え?」
「…いえ、なんでも」

同じ中学出身?まさか、そんなことある訳ないよね?

…でも、よくよく考えて見ると、東さんは二つ上だし…卒業式の時に、『東』と呼ばれて立ち上がってた。

…東さんは、私を助けてくれたあの人?


十何年前の話なので、顔が変わっていてもおかしくない。

…聞いてみようかな
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