cutie honey
「…東さん…あの頃と、全然違う」

中学なんて、もう何年も前の話だ。物静かで、でも芯が通ってる人だと思った。

きっと、素敵な大人になるんだろうなと思った。

でも、現実は全然違った。

あの頃の面影なんて、微塵も無い。

この何年かの間に、東さんは変わってしまった。

…それを聞いた東さんは、クククッと笑い出した。

当然、私は怪訝な顔になる。

「…な、何が可笑しいんですか?」


「…あんまり清水さんが純粋過ぎて」
「…どういう、事ですか?」


「…俺と、清水さん、出身中学全然違うよ」

思っても見ない言葉に、目を見開く。

「あんまり真剣な顔で言うから、そういう事にしたんだよ。そうしてたら、清水さんは、俺から離れていかないだろ?愛しの君だと思えばさ」


…嘘?…東さんは似ても似つかない。

私の憧れた東さんじゃなかったの?


私の目から、涙が流れた。
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