【禁后-パンドラ-】
入り口のない古い家
僕、天野 國比呂(あまの くにひろ)の家は、昔から『そういうモノ』に関わってきた家系。

じいちゃんも、父さんも、母さんも、日本中にいる僕の親族も。

曰く付きの品物やしきたり、因習に関わる様々なものを見てきたし、時には処理してきた。

中学生になり、僕も天野の血筋のせいか、幾つかそんなものを目にしてきて、時には自分が処理する事になり、流石に天野の血筋としての力不足を感じた訳で。

これは、そんな僕が勉強と経験の為に訪れた田舎町で巡り合った、『禁后』というものにまつわる話…。

< 1 / 46 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop