【禁后-パンドラ-】
所有物
「あの子の事は忘れろ。もう二度と元には戻れないし、お前達とも二度と会えない。それに…」

和也の父親は少し悲しげな表情で続けた。

「お前達はあの子のお母さんからこの先一生恨まれ続ける。今回の件で誰かの責任を問う気はない。だが、さっきのお母さんの様子でわかるだろ?お前達はもうあの子に関わっちゃいけないんだ」

そう言って、和也の父親は部屋を出ていってしまった。

僕達は何も考えられなかった。

その後どうやって過ごしたかもよくわからない。

本当に長い1日だった。

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