【禁后-パンドラ-】
僕は、たまたま町へ行く路線バスの中で仲良くなった小学生の七海・和也・一成・桃花と、自然と仲間内に加わっていった。
5人で集まって他愛のない会話をしている時、彼女達が当たり前のようにパンドラという言葉を口にするので、気になった僕がそれに食い付いたのだ。
「うちの母さんもここの生まれだけど、その話聞いたら僕も怒られるのかな?」
「怒られるなんてもんじゃねえぜ?うちの父ちゃん母ちゃんなんか本気で殴ってくるんだぞ!」
「うちも。意味わかんないよね」
僕にパンドラの説明をしながら、みんな親への文句を言い始める。
一通り説明し終えると、一番の疑問である『空き家に何があるのか』という話題になった。
「そこに何があるかってのは誰も知らないの?」
「知らない。入った事ないし聞いたら怒られるし。知ってんのは親達だけなんじゃないか?」
「だったらさ、何を隠してるのか俺達で突き止めてやろうぜ!」
和也は意気揚々と言った。
親に怒られるのが嫌だった七海と他の2人は最初こそ渋っていたが、和也のノリにつられたのと、今までそうしたくともできなかった鬱憤を晴らせるという事で、結局みんな同意。
その後の話し合いで、いつも遊ぶ時によくついてくる桃花の妹も行きたいという事になり、6人で日曜の昼間に作戦決行となった。
5人で集まって他愛のない会話をしている時、彼女達が当たり前のようにパンドラという言葉を口にするので、気になった僕がそれに食い付いたのだ。
「うちの母さんもここの生まれだけど、その話聞いたら僕も怒られるのかな?」
「怒られるなんてもんじゃねえぜ?うちの父ちゃん母ちゃんなんか本気で殴ってくるんだぞ!」
「うちも。意味わかんないよね」
僕にパンドラの説明をしながら、みんな親への文句を言い始める。
一通り説明し終えると、一番の疑問である『空き家に何があるのか』という話題になった。
「そこに何があるかってのは誰も知らないの?」
「知らない。入った事ないし聞いたら怒られるし。知ってんのは親達だけなんじゃないか?」
「だったらさ、何を隠してるのか俺達で突き止めてやろうぜ!」
和也は意気揚々と言った。
親に怒られるのが嫌だった七海と他の2人は最初こそ渋っていたが、和也のノリにつられたのと、今までそうしたくともできなかった鬱憤を晴らせるという事で、結局みんな同意。
その後の話し合いで、いつも遊ぶ時によくついてくる桃花の妹も行きたいという事になり、6人で日曜の昼間に作戦決行となった。