【禁后-パンドラ-】
当日、わくわくした面持ちで空き家の前に集合、なぜか各自リュックサックを背負ってスナック菓子などを持ち寄り、みんな浮かれまくっていた。

前述の通り、問題の空き家は田んぼに囲まれた場所にぽつんと建っていて、玄関がない。

2階建ての家だが窓まで昇れそうになかったので、中に入るには1階のガラス戸を割って入るしかなかった。

「ガラスの弁償ぐらいなら大した事ないって」

そう言って一成は思いっきりガラスを割ってしまい、中に入っていった。

何もなかったとしてもこれで確実に怒られるな…と思いながら、みんなも後に続く。

そこは居間だった。

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