あの日あの時あの場所で。
プロローグ
あの日、助けてくれた君
あの日、死なないでって言ってくれた君
あの日、大丈夫だよって言ってくれた君
あの日、好きって言ってくれた君
学校で無視されて
孤独してた私に唯一、
手を差しのべてくれた。
…私の宝物だった。
『僕、陵太っていうんだ。君は?』
『お、大越莉子…』
くしゃっと、笑った笑顔が
眩しかった。
…好きだった。
いつも助けてくれて、
大好きだったんだよ…っ。
だから、好きって言ってくれた時は
とても嬉しかったんだ。