あの日あの時あの場所で。
…ここは、どこ?
夢…だよね。だったら、早く覚めてよ。
『莉子~!』
『真波っ!どうしたの?』
『あっちに秘密基地見つけたの!一緒に遊ぼっ』
…っ!?
ま、真波…?
『あぁ~!すごいっ。木だぁ!!登ろ登ろっ!』
『ちょっ、上の方まで行かないでよ~!危ないよ~?』
…ああ。
これ、小学生の時の私と真波だ。
私は小さい頃から少しなにも考えないで行動しる癖があるから、この時も…。
『よいしょっ!よっと~!!』
『ま、待ってよ~!莉子、危ないよ?早く降りてきなよ~』
『わぁ…。高いよ!ねぇ、真波も来な…きゃっぁ!?』
『莉子っ!?』
―ドサッ…。
つい、景色に気をとられて一歩後ろに下がってしまった。
その拍子に足を滑らせてしまい…。
『…っ。…真波?…真波っ!?』
『……だ、大丈夫。ちょっと痛いだけだから…』
一番上から落ちてしまい、したの方にいた真波を巻き込んで落ちてしまった。
そして、真波を下敷きに私が覆い被さった状態になってしまった。
真波は大丈夫って言ってたけど…。