あの日あの時あの場所で。
『まったくなんてことしてくれるんですかっ!?教育がなってないわ!どう責任とるつもり!?』
『お、お母さん…!そんなに言わなくても…』
真波は五ヶ月の足の骨折。
『本当に申し訳ありません…。こちらできつく言っておきますので…』
お母さんは深く頭を下げてた。
その日の帰りはなにも話してくれなかった。
家に帰ってから、
『あ、あの…お母さ―…』
『まったく…!ちょっとは考えて行動しなさいよ!本当っ…疲れる。話しかけないで!』
ショックだったな。
実の親に話しかけないでって言われたんだよ?
悲しかった…。
それからお母さんはなにも話さなくなった。
今もまともな会話すらしてない。
…でも真波は普通に接してくれた。
『ごめんね…。本当にごめんねっ…』
『大丈夫だよ!だから…そんなに泣かないで?』
優しかった。
それがすごく嬉しくて。
…でも。
この日から私の人生が少しずつ狂っていったんだ―…。