あの日あの時あの場所で。
「…覚悟、か」
覚悟はできてるよ。
――嫌われる覚悟。
「…分かった。話すよ」
「…ありがとう」
「あ、でもここじゃ…」
「屋上、行く?」
「…うん」
歩きだした陵太についていく。
…大丈夫。
陵太なら、大丈夫。
―きっと、分かってくれるから。
私はそう、信じてる。
――信じさせて。
―ギイィ。
「…暑」
「ね…」
暑い日差しが痛い。
少しだけ熱いアスファルトの上に陵太と座った。
「…あのね」
「…うん」
怖いっちゃ、怖い。
…でも、隠したくもない。
陵太なら信じてくれる。
「四か月前ぐらいのことかな…」
私は四ヶ月にあった―私の人生を変えた出来事を陵太に話始めた。