あの日あの時あの場所で。

ある日突然~四か月前~

私と真波はとっても仲が良かった。

―親友、というもの。


けど、その仲を裂いたのが…瞳。


四か月前。

「真波っ。また同じクラスだーっ」

「ね!やった」

また同じクラスで喜んでいた所だった。

―瞳が現れたのは。


「ねぇ、あなたたち三組?」

「え…、そう…ですけど」

紙を巻き、メイクをしているいかにも女子~って感じの子が腕を組んで話しかけてきた。


「そう。私も三組なの。よろしくね~私須藤瞳」

「あっ、私大越莉子…」

「近藤真波…」


この時はなんとも思ってなかった。

ただ、私達と仲良くなりたかったのかな?ぐらいだった。


「莉子、真波。お昼食べよ~」

「うっ、うん。瞳…」

いつの間にか瞳が二人のリーダー的存在になっていた。


いつも、私達を引っ張っていて。

…そして、なぜか

「今井千尋。香山芙佳。今日から、このグループに入るから」

「え…?」

「「よろしく~!」」


意味が分からない。

このグループに入る…?

グループって、なに?

グループになったつもりなんてないのに。


「なんか、めちゃくちゃ…」

「やっぱり!?真波もそう思ってた?」

「…うん」

皆がいないところで話していた。

私は心の中でめちゃくちゃって思ってたけど、真波はどうなのか分からなかったから、何も言えなかった。

けど、真波もめちゃくちゃって思ってたなんて。

そのあともうんざりしてて、もう瞳達から離れたいということを話していた。

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