あの日あの時あの場所で。
第一章
あの場所
『死ね』
『消えろ』
毎日のように言われ続けた悪口。
『裏切り者』
『嘘つき』
着せられた濡れ衣。
もう何もかもが嫌になって、毎日が嫌いだった。
学校なんか大っ嫌い。
学校に私の居場所なんてないから。
廊下を歩けばコソコソ聞こえる悪口。
休み時間に隠される私物。
八つ当たりの標的にされる日々。
…もう、疲れた。
…消えたい…。
私なんて、いらない人間だ。