未来の君のために、この恋に終止符を。
現在の晴樹と今の私の関係は、未来の晴樹による影響が大きい。
彼が私に話したことや行動から、少しずつ未来は変わっていった。
だから私には友だちもいるし、お母さんとも話しをするようになったし、晴樹に対する罪悪感だけを抱えて生きてはいない。
そんな変化がない未来の晴樹のそばの私は、つい最近までの私がそのまま成長した姿に違いないとよくわかる。
だって自分自身のことだ。
前を見ることに怯えていた私は、大きな出来事や周りの人の助けがなければ変わることなんてできやしない。
そんな私のこと、未来の晴樹の考えや実際の出来事を聞いて、私たちが出会うまでのことをすべて知った。
それは正直に言って辛い話で、聞きたくないと思うような内容だった。
だけど知らずにこの1ヶ月半を過ごすことができたのは、彼の優しさがあったからだ。
晴樹が未来の私に対してどんな感情を抱いていたのか、期待してしまったけど曖昧な表現でしかない言葉選びに察してしまった。
やっぱり彼は私を幼馴染として接しているだけで、それ以上の感情はない。
そうじゃなかったらそれだけの期間付き合って、機会もあっただろうに身体の関係がないなんて信じられない。