白猫少女×溺愛若頭
近くまでくるとあいつらの
声がはっきりと聞こえてくる
?「凪穂はいまこっちにいんだ
手も足もでないだろ」
この声…相変わらず吐き気がするね
それに…
「誰が捕まってんだよ…」
私が襖を蹴破ると中には
男が3人…向こうには
私が捕まっていると思った皆の
ボロボロの姿…
「ねぇ…私が誰に捕まってんのさ…
それに…この人達に手出して…
無事で帰れると思うな…」
?「な、なんで」
「クス)私がずっと捕まってると思った?
バカだね…本当に…」
怯え始めた奴ら
あの頃はあまり理解してなかったんだろう
白猫が怒ったらどうなるのか…
「なぁ…私のもう1つの通り名
知ってるよね?」
?「し、知るわけねぇだろっ!」
「それは残念…なら…ここで知って
腰でも抜かしてもらおうか…」
私は少しずつあいつ等に近づき
怖じ気ずいている奴に言った
「白桜蝶だ」
?「なっ!嘘だろ!そんなはずっ」
「まぁ簡単に言えば
二代目白桜蝶だ…」
白桜蝶…族の中では勝てるものなし
組の中では組長にすら勝てるほどの強さ
誰も敵う者はいないとされた
伝説の蝶と言われている
それが私の母親だ
私はそれを…受け継いだんだ