花舞う街のリトル・クラウン
1st CHapter
はじまりは、幼い頃。
なんてことない田舎町に、あなたがやってきた。
「これ、あげる」
一緒に行った、村の祭り。
その屋台で売られていたペンダントを、あなたが私に買ってくれた。
あなたの嬉しそうな、少し照れたような顔を、今でも鮮明に覚えている。
「王都にかえらなきゃいけないんだ」
だけど幸せな時間はあっという間に過ぎていって、私たちは別れの時を迎えた。
「いつか必ずまた会おう」
「約束だよ」
そう指切りをして、私たちは別れた。
「王都でまってる」
あなたが残したその言葉を、私は今まで一度も忘れたことがありません。
あなたはどうですか?
幼い頃の記憶なんて、もう忘れてしまいましたか?
もしまだ覚えてくれているのなら、また一緒に笑いあってくれますか?
華の17歳。
自分の人生を自分で決めれるようになるこの年を迎えた私は、自分の運命を決める旅に出る。
行き先は、王国ダンディオーネの王都・パルテナ。
目的は、名前も知らないあなたを探すこと。
手掛かりは、あなたがくれたこの黄色い花のペンダント。
ただひとつ。
なんてことない田舎町に、あなたがやってきた。
「これ、あげる」
一緒に行った、村の祭り。
その屋台で売られていたペンダントを、あなたが私に買ってくれた。
あなたの嬉しそうな、少し照れたような顔を、今でも鮮明に覚えている。
「王都にかえらなきゃいけないんだ」
だけど幸せな時間はあっという間に過ぎていって、私たちは別れの時を迎えた。
「いつか必ずまた会おう」
「約束だよ」
そう指切りをして、私たちは別れた。
「王都でまってる」
あなたが残したその言葉を、私は今まで一度も忘れたことがありません。
あなたはどうですか?
幼い頃の記憶なんて、もう忘れてしまいましたか?
もしまだ覚えてくれているのなら、また一緒に笑いあってくれますか?
華の17歳。
自分の人生を自分で決めれるようになるこの年を迎えた私は、自分の運命を決める旅に出る。
行き先は、王国ダンディオーネの王都・パルテナ。
目的は、名前も知らないあなたを探すこと。
手掛かりは、あなたがくれたこの黄色い花のペンダント。
ただひとつ。
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