花舞う街のリトル・クラウン
笑い続けるアーディに耐えきれなくなったメアは不意に自分の耳の上につけていた髪飾りを取ると、「あげるわ」とリルに差し出した。
「え?」
「髪飾り。わたしのオレンジの髪より、リルの胡桃色の髪の方が似合うから」
メアは恥ずかしそうにそっぽを向く。
手に握られている髪飾りは黄色い花の飾りがついている。可愛らしさもあり上品でもあるそれは、きっとメアが作り出したものだろうとリルは思った。
けれどそれは先ほどまでメアが身に着けていた物。それもメアのてづくりともなれば、簡単に受け取っても良いものだろうか。リルが戸惑っているとアーディが優しく笑いかけた。
「リルに受け取ってほしいみたいだよ。褒めてくれたのがすごく嬉しかったみたい。友達の証だって」
「そ、そんな恥ずかしいことなんて思ってないわよ!」
「でも受け取ってほしいのは本当でしょう?」
メアは言葉を詰まらせる。
それを見たリルは嬉しい気持ちでいっぱいになっていた。
「メア、ありがとう!」
微笑みかけると、恥ずかしそうでいっぱいだったメアが微かに口角を上げて笑ってるように見えた。
「え?」
「髪飾り。わたしのオレンジの髪より、リルの胡桃色の髪の方が似合うから」
メアは恥ずかしそうにそっぽを向く。
手に握られている髪飾りは黄色い花の飾りがついている。可愛らしさもあり上品でもあるそれは、きっとメアが作り出したものだろうとリルは思った。
けれどそれは先ほどまでメアが身に着けていた物。それもメアのてづくりともなれば、簡単に受け取っても良いものだろうか。リルが戸惑っているとアーディが優しく笑いかけた。
「リルに受け取ってほしいみたいだよ。褒めてくれたのがすごく嬉しかったみたい。友達の証だって」
「そ、そんな恥ずかしいことなんて思ってないわよ!」
「でも受け取ってほしいのは本当でしょう?」
メアは言葉を詰まらせる。
それを見たリルは嬉しい気持ちでいっぱいになっていた。
「メア、ありがとう!」
微笑みかけると、恥ずかしそうでいっぱいだったメアが微かに口角を上げて笑ってるように見えた。