素敵な夜はあなたと・・・
一方、遊びに出かけたはずの茜と斎藤だが、茜のマンションへと二人で遊びに来ていた。
「悪かったな。まさか、今日が店休日なんて知らなかったから。」
「いいよ。その代りテイクアウトのピザと茜オリジナルコーヒーで我慢してよ。」
「そんなの贅沢な晩飯だよ! 茜と二人っきりで食べれるなんて俺は店に感謝だよ!」
「分かったからさ、カップ運ぶの手伝ってよ!」
「OK!」
優也との同居を拒んで祖父に頼んで準備して貰ったマンション。今は、そのマンションが二人の逢引の部屋になっていた。ここの寝室には茜の荷物が全部残ったままで茜にとってはここがメインの住居で優也とのマンションは形式上のものでしかなかった。
「けど、あのお目付け役の目を誤魔化して大丈夫なのか?」
「平気よ。ここは私の為にお祖父ちゃんが用意してくれたところだもん。私のマンションだから私の自由に使うわよ。」
「じゃあ、あのお目付け役はここまで来れないんだな。」
「そう言うこと。ね、斎藤君は今夜泊って行く?」
「うーん・・・・泊りたいけどなぁ。悩むなぁ」
そう言いながらも茜に抱きついては茜を抱きかかえる。
茜をソファーに下ろすと斎藤がキッチンからコーヒーやテイクアウトしたピザなどを一人で運んでくる。