クールなCEOと社内政略結婚!?
私は、冷蔵庫からベーコンと玉ねぎ、にんじん、それとマッシュルームを取り出して、料理を始めた。
お米も無事に発見して、炊飯器にセットした。今日はオムライスだ。
冷蔵庫の中身を見て、生前母が誕生日にオムライスを作ってくれたことを思い出し、メニューを決めた。
思い返せばここ何年も、誰かと誕生日当日に過ごした記憶がない。
しかし、今年は違う、それも相手は夫だ。一年前の私はまさか自分が結婚してるだなんて想像もしていなかったのに。
少し普通の夫婦とは違うけれど、彼なりに私を大切にしてくれているのではないかと、思えることもある。
「何考えてた?」
ふいに声をかけられて、手元から顔を上げる。
「別に……」
孝文のことを考えていたけれど、もちろんそれを言えるはずなど無い。どうしてか赤くなった顔を隠すように、私は目の前の玉ねぎを高速で刻んだ。
お米も無事に発見して、炊飯器にセットした。今日はオムライスだ。
冷蔵庫の中身を見て、生前母が誕生日にオムライスを作ってくれたことを思い出し、メニューを決めた。
思い返せばここ何年も、誰かと誕生日当日に過ごした記憶がない。
しかし、今年は違う、それも相手は夫だ。一年前の私はまさか自分が結婚してるだなんて想像もしていなかったのに。
少し普通の夫婦とは違うけれど、彼なりに私を大切にしてくれているのではないかと、思えることもある。
「何考えてた?」
ふいに声をかけられて、手元から顔を上げる。
「別に……」
孝文のことを考えていたけれど、もちろんそれを言えるはずなど無い。どうしてか赤くなった顔を隠すように、私は目の前の玉ねぎを高速で刻んだ。