クールなCEOと社内政略結婚!?
誕生日から一ヶ月ほど経った頃。私は雅さんの立ちあげた新規プロジェクトのメンバーになりいつも以上に張り切って仕事をしていた。憧れの人と一緒に仕事ができる毎日は想像以上に充実していた。
「宗次さん、この工程表少し前倒しでききない?」
雅さんからの指示に、私は眉を寄せる。
「一度交渉をしたんですけど、工場の担当者が難色を示すんです。これが精一杯だって」
「そう……ここの責任者って誰だったっけ?」
私が担当者の名前を告げると、雅さんはすぐに電話をかけ始め、談笑したあと電話を切った。
「五日間だけ前倒しできたわ。これで後の作業がずっと楽になるわね」
にっこりと首をかしげている。私があんなに一生懸命お願いしても無理だったのに、数分の電話で雅さんはそれをやってのけだのだ。
「宗次さん、デザイナーの仕事はデザインだけじゃないの。こうやって周りとの折衝もうまくやらないとね」
「はい。何かコツがありますか?」
「ここだけの話なんだけど……相手を助けたときにしっかり恩を売っておくことよ」
得意げな表情が愛らしい。年下の私からみてもそう思うのだ。きっとみんな協力したくなるんだろうなぁ。
「宗次さん、この工程表少し前倒しでききない?」
雅さんからの指示に、私は眉を寄せる。
「一度交渉をしたんですけど、工場の担当者が難色を示すんです。これが精一杯だって」
「そう……ここの責任者って誰だったっけ?」
私が担当者の名前を告げると、雅さんはすぐに電話をかけ始め、談笑したあと電話を切った。
「五日間だけ前倒しできたわ。これで後の作業がずっと楽になるわね」
にっこりと首をかしげている。私があんなに一生懸命お願いしても無理だったのに、数分の電話で雅さんはそれをやってのけだのだ。
「宗次さん、デザイナーの仕事はデザインだけじゃないの。こうやって周りとの折衝もうまくやらないとね」
「はい。何かコツがありますか?」
「ここだけの話なんだけど……相手を助けたときにしっかり恩を売っておくことよ」
得意げな表情が愛らしい。年下の私からみてもそう思うのだ。きっとみんな協力したくなるんだろうなぁ。