クールなCEOと社内政略結婚!?
「恋しかったのって、日本食だけですかぁ? 会いたい男性とかいなかったですか?」
「ちょっと、梨花ちゃんっ!」
慌ててたしなめたが、その表情を見れば彼女の好奇心が爆発しているのがよく分かる。こうなると私には止められない。噂好きもここまでくると、感心だ。
「そうね……今もずっと好きな人がいるわよ。その人とは今でもやり直したいと思ってるの」
「やっぱり、そんな気がしました」
梨花ちゃんの瞳はますます輝いている。
「やり直せるかしら?」
「大丈夫ですっ! 雅さん素敵ですから」
いつも自信にあふれている雅さんの弱気な姿を見て、思わず根拠もないのに太鼓判を押してしまう。
そんな私を見て、雅さんはクスクスと肩を揺らしていた。
「そうですよ、きっと相手だって雅さんのこと忘れてないはずですよ」
梨花ちゃんも私に賛同したあと「で、その相手って……」と芸能リポーター張りのインタビューを始めたので、私が慌てて止めた。そこまで上司のプライベートに突っ込んでいいわけない。
少し不満そうな梨花ちゃんをよそに、私は別の話題を持ち出した。
「フランスでの話を聞かせて下さい」
私のリクエストに応えて、フランスでの印象の深かった話をしてくれている雅さんは、相変わらず素敵だ。
私は心の中で、雅さんの恋がうまく進展するようにとこっそり願わずにはいられなかった。
「ちょっと、梨花ちゃんっ!」
慌ててたしなめたが、その表情を見れば彼女の好奇心が爆発しているのがよく分かる。こうなると私には止められない。噂好きもここまでくると、感心だ。
「そうね……今もずっと好きな人がいるわよ。その人とは今でもやり直したいと思ってるの」
「やっぱり、そんな気がしました」
梨花ちゃんの瞳はますます輝いている。
「やり直せるかしら?」
「大丈夫ですっ! 雅さん素敵ですから」
いつも自信にあふれている雅さんの弱気な姿を見て、思わず根拠もないのに太鼓判を押してしまう。
そんな私を見て、雅さんはクスクスと肩を揺らしていた。
「そうですよ、きっと相手だって雅さんのこと忘れてないはずですよ」
梨花ちゃんも私に賛同したあと「で、その相手って……」と芸能リポーター張りのインタビューを始めたので、私が慌てて止めた。そこまで上司のプライベートに突っ込んでいいわけない。
少し不満そうな梨花ちゃんをよそに、私は別の話題を持ち出した。
「フランスでの話を聞かせて下さい」
私のリクエストに応えて、フランスでの印象の深かった話をしてくれている雅さんは、相変わらず素敵だ。
私は心の中で、雅さんの恋がうまく進展するようにとこっそり願わずにはいられなかった。