クールなCEOと社内政略結婚!?
今の仕事のことや、飛行機で隣になった人の話。おもしろおかしく話す俊介のおかげで自然と笑顔がもれるようになった。
いつもそうだ。こうやって私の気持ちを軽くしてくれる。
私が二杯目のビールを空にしたころ、ようやく気持ちの切り替えができた。
「俊介は何にも聞かないんだね……」
「まぁ、付き合いが長いからな。無理矢理聞き出してもいいことないって経験済み」
「あはは。そうだっけ?」
もしかしたら俊介は、私よりも私のことをよくわかっているのかもしれない。
「何も言わないってことは、自分でどうにかするつもりなんだろ?」
「うん。そうだね、そうするつもり」
俊介が誘ってくれたおかげで、少し冷静になれた。脳裏に焼き付いたあの光景はすぐにはきえてくれそうにはない。けれどここで愚痴まじりに俊介に相談しても結局はどうにもならないのだ。
私が話さなければならないのは、ほかならぬ孝文本人とだ。そして、自分の心にむきあわなければならない。
結局のところ、夫婦の問題なのだから。
「その顔なら、なんとかなりそうだな。景気づけにもういっぱい飲もうぜ」
「うん」
俊介に煽られるようにして私はレモンチューハイを注文した。
いつもそうだ。こうやって私の気持ちを軽くしてくれる。
私が二杯目のビールを空にしたころ、ようやく気持ちの切り替えができた。
「俊介は何にも聞かないんだね……」
「まぁ、付き合いが長いからな。無理矢理聞き出してもいいことないって経験済み」
「あはは。そうだっけ?」
もしかしたら俊介は、私よりも私のことをよくわかっているのかもしれない。
「何も言わないってことは、自分でどうにかするつもりなんだろ?」
「うん。そうだね、そうするつもり」
俊介が誘ってくれたおかげで、少し冷静になれた。脳裏に焼き付いたあの光景はすぐにはきえてくれそうにはない。けれどここで愚痴まじりに俊介に相談しても結局はどうにもならないのだ。
私が話さなければならないのは、ほかならぬ孝文本人とだ。そして、自分の心にむきあわなければならない。
結局のところ、夫婦の問題なのだから。
「その顔なら、なんとかなりそうだな。景気づけにもういっぱい飲もうぜ」
「うん」
俊介に煽られるようにして私はレモンチューハイを注文した。