クールなCEOと社内政略結婚!?
②許せない嘘
それから事態の進展がなにもないまま、二週間がすぎた。このままでは私のデザインは取り戻すことが出来ないかもしれない……。私ひとり焦りをつのらせてた。
頼みの綱の孝文はあれから、ニューヨークに出張し一昨日戻ってきたばかりだ。
なぜだか父も俊介とともに一緒に帰国してきて「一緒に食事にいきたい」とだだをこねていたが、今の私はそれどころではない。
しかし肝心の孝文は帰国後も溜まった日本での仕事に接待と続いて、まともに顔をも合わせていない。
もちろん彼が私の件ばかりにかまけていられないのも理解している。けれど遅々として進まない状況に私はイライラをつのらせていた。
「はぁ……」
リビングでスマホの画面を見ながら溜息をついた。そこには『今日は戻れない』という孝文からの短いメッセージが表示されていた。
もしかして私のこと避けているの?
そんなばかなことを考えてしまうほど、私の気持ちは日々悪いことばかりを考えて、身も心も疲弊していた。
その時、手の中にあるスマホが震えて着信を告げた。
「孝文っ……じゃなかった」
ディスプレイには【お義母さん】と表示されていた。あのテンションについていく元気なんてまるでないけれど、放置するわけにもいかず私は通話ボタンを押した。
頼みの綱の孝文はあれから、ニューヨークに出張し一昨日戻ってきたばかりだ。
なぜだか父も俊介とともに一緒に帰国してきて「一緒に食事にいきたい」とだだをこねていたが、今の私はそれどころではない。
しかし肝心の孝文は帰国後も溜まった日本での仕事に接待と続いて、まともに顔をも合わせていない。
もちろん彼が私の件ばかりにかまけていられないのも理解している。けれど遅々として進まない状況に私はイライラをつのらせていた。
「はぁ……」
リビングでスマホの画面を見ながら溜息をついた。そこには『今日は戻れない』という孝文からの短いメッセージが表示されていた。
もしかして私のこと避けているの?
そんなばかなことを考えてしまうほど、私の気持ちは日々悪いことばかりを考えて、身も心も疲弊していた。
その時、手の中にあるスマホが震えて着信を告げた。
「孝文っ……じゃなかった」
ディスプレイには【お義母さん】と表示されていた。あのテンションについていく元気なんてまるでないけれど、放置するわけにもいかず私は通話ボタンを押した。