クールなCEOと社内政略結婚!?
「もしもし」
『もしもし、あさ美さん? あさ美さんよね?』
「あのはい……」
あまりの慌てように驚いてしまう。突拍子のないことをいう人だけどいつもはもっとおっとりと話しをするのに、こんなに焦っているなんて何かあったのだろうか。
『落ち着いて聞いてちょうだい』
「はい、あの……」
落ち着くのはお義母さんの方だと思うけれど、そんな口を挟む暇などない。
『あなたたち、結婚したのよね?』
恐る恐る聞かれたことの意味を理解するのに、時間がかかった。
「何言ってるんですか? そんなあたりまえのこと。私ちゃんと婚姻届に記入しましたよ」
やっぱり突拍子もない。何を勘違いしているのだろうか
『そうよね。もう嫌だ、私ったら……慌てちゃって。きっと役所のミスだわ』
「役所のミスですか……?」
お義母さんの最後の言葉がひっかかる。
『そうなのよ、今日戸籍が必要で取りに行ったの。そしたら孝文の欄に結婚の記載がなかったのよ。おかしいでしょ? 普通は結婚したら新しい戸籍を作ったって記載があるはずなのに――』
嫌な予感にスマホを持つ手が震えた。
「それって何かの勘違いじゃないんですか?」
『私も心配になって、うちの顧問弁護士に見てもらったの。そしたらこの戸籍からは結婚の事実はないって言われてしまって。早めに役所に確認したほうがいいわ』
『もしもし、あさ美さん? あさ美さんよね?』
「あのはい……」
あまりの慌てように驚いてしまう。突拍子のないことをいう人だけどいつもはもっとおっとりと話しをするのに、こんなに焦っているなんて何かあったのだろうか。
『落ち着いて聞いてちょうだい』
「はい、あの……」
落ち着くのはお義母さんの方だと思うけれど、そんな口を挟む暇などない。
『あなたたち、結婚したのよね?』
恐る恐る聞かれたことの意味を理解するのに、時間がかかった。
「何言ってるんですか? そんなあたりまえのこと。私ちゃんと婚姻届に記入しましたよ」
やっぱり突拍子もない。何を勘違いしているのだろうか
『そうよね。もう嫌だ、私ったら……慌てちゃって。きっと役所のミスだわ』
「役所のミスですか……?」
お義母さんの最後の言葉がひっかかる。
『そうなのよ、今日戸籍が必要で取りに行ったの。そしたら孝文の欄に結婚の記載がなかったのよ。おかしいでしょ? 普通は結婚したら新しい戸籍を作ったって記載があるはずなのに――』
嫌な予感にスマホを持つ手が震えた。
「それって何かの勘違いじゃないんですか?」
『私も心配になって、うちの顧問弁護士に見てもらったの。そしたらこの戸籍からは結婚の事実はないって言われてしまって。早めに役所に確認したほうがいいわ』