クールなCEOと社内政略結婚!?
「それ俺じゃない、浮田さんからだ」
「えっ……」
思いもよらない人物の名前が出てきて、思わず握っていたフォークを落としてしまう。
「そんなはずないじゃない。だって孝文が私の好きなものなんて知るわけ無いもの」
まだ知り合って一年も経っていない。それに私の好きなものなんて知る必要孝文にはないはずだ。
「詳しいことは俺にはわからない。でも間違いなくそれを持ってきたのは浮田さんだぞ。ほらっ」
俊介が私のスマホを手に取り、押し付けてきた。
「ちゃんと電源入れろ」
私はスマホを手に取ると、俊介に言われるままに電源を入れた。
俊介がいうことが本当だったら……。孝文がまだ私たちのことを諦めていないなら……。
電源を入れると留守電とメールが数件入っていた。どれも孝文が勝手に飛び出した私を心配するものだった。
最後のメールは今日の午前中のものだった。
【勝手にひとりで答えを出すな。ちゃんとしたら迎えに行く】
スマホの画面に私の涙がポタリと落ちた。続けて落ちそうになる涙を慌てて拭う。
孝文はまだ私たちのこと諦めてないのかもしれない。なにも聞かず感情のままに飛び出してきてしまったことを、今更ながら後悔する。
「えっ……」
思いもよらない人物の名前が出てきて、思わず握っていたフォークを落としてしまう。
「そんなはずないじゃない。だって孝文が私の好きなものなんて知るわけ無いもの」
まだ知り合って一年も経っていない。それに私の好きなものなんて知る必要孝文にはないはずだ。
「詳しいことは俺にはわからない。でも間違いなくそれを持ってきたのは浮田さんだぞ。ほらっ」
俊介が私のスマホを手に取り、押し付けてきた。
「ちゃんと電源入れろ」
私はスマホを手に取ると、俊介に言われるままに電源を入れた。
俊介がいうことが本当だったら……。孝文がまだ私たちのことを諦めていないなら……。
電源を入れると留守電とメールが数件入っていた。どれも孝文が勝手に飛び出した私を心配するものだった。
最後のメールは今日の午前中のものだった。
【勝手にひとりで答えを出すな。ちゃんとしたら迎えに行く】
スマホの画面に私の涙がポタリと落ちた。続けて落ちそうになる涙を慌てて拭う。
孝文はまだ私たちのこと諦めてないのかもしれない。なにも聞かず感情のままに飛び出してきてしまったことを、今更ながら後悔する。