クールなCEOと社内政略結婚!?
「そんな顔するな。〝悪くない〟って言ったのを覚えてないのか?」
そういえば、一枚だけそう言われたデザインがあった。
「俺は嘘はつかない。あれは、ブラッシュアップすればいいものに化ける」
「本当ですかっ!?」
さっきまでの態度とは打って変わり、前のめりになる。相手が社長と言うことも、自分の見合い相手と言うことも忘れてしまう。
「あぁ」
そんな私の態度に、社長は苦笑を浮かべたが、私はそんなこと気にもせずに、すでに脳内でデザインを思い浮かべていた。
しかし、自分の世界に入り込もうとした私を現実が引き戻す。向こうから父が俊介を連れて歩いてきた。私と、浮田社長の顔を交互に見て満足そうにほほ笑んだ。
「どう? 子作りは順調にいきそう?」
はぁ……またなんてバカなことを言いだすんだ。
「もう、お父さんったら……そんなはず――」
ないでしょう。そう続けるはずだった私の言葉が社長の言葉にかき消される。
「僕のほうは、今からでも一向にかまいませんけど」
「はぁ? な、何言ってるんですか!?」
驚いて声を上げた私を見て、社長が念を押すように言う。
「だから、子作りしようか? って話」
「本当かい? 孝文くん! 是非女の子にしてくれ。なお美にそっくりの女の子がいい」
社長の言葉に父が、興奮し始める。
そういえば、一枚だけそう言われたデザインがあった。
「俺は嘘はつかない。あれは、ブラッシュアップすればいいものに化ける」
「本当ですかっ!?」
さっきまでの態度とは打って変わり、前のめりになる。相手が社長と言うことも、自分の見合い相手と言うことも忘れてしまう。
「あぁ」
そんな私の態度に、社長は苦笑を浮かべたが、私はそんなこと気にもせずに、すでに脳内でデザインを思い浮かべていた。
しかし、自分の世界に入り込もうとした私を現実が引き戻す。向こうから父が俊介を連れて歩いてきた。私と、浮田社長の顔を交互に見て満足そうにほほ笑んだ。
「どう? 子作りは順調にいきそう?」
はぁ……またなんてバカなことを言いだすんだ。
「もう、お父さんったら……そんなはず――」
ないでしょう。そう続けるはずだった私の言葉が社長の言葉にかき消される。
「僕のほうは、今からでも一向にかまいませんけど」
「はぁ? な、何言ってるんですか!?」
驚いて声を上げた私を見て、社長が念を押すように言う。
「だから、子作りしようか? って話」
「本当かい? 孝文くん! 是非女の子にしてくれ。なお美にそっくりの女の子がいい」
社長の言葉に父が、興奮し始める。