クールなCEOと社内政略結婚!?
お互い自分のグラスにビールを注ぐと、カチンとグラスを合わせた。孝文が美味しそうにビールを飲む姿を見て、私も一口飲んだ。初めて飲む銘柄のビールだったけれど、すっきりしていて飲みやすい。
ちらりと孝文の方をみると、おいしそうに料理を口に運んでいた。
少しの間なんの会話もなかったけれど、ふたりの間にゆったりとした空気が流れていた。それはお酒が入ったのとの孝文がいつもよりもリラックスした無防備な姿を見せているせいかもしれない。しばらくして先に口を開いたのは向こうだった。
「なぁ。お互いのこともっと知り合う必要があるって、お前も思ってるよな」
「まぁ。はい」
「だったら、これから俺と勝負しようぜ」
「勝負?」
突拍子もないことを言いだした。どうしてお互いを知る=勝負になるんだろう。
「一つひとつ、いちいち質問するもの無理だろう。だったら、何かを一緒にやって、お互いのことをわかっていけばいい」
「まぁ、言ってることはわからなくないけど。でも勝負って何をするの?」
たしかに、仕事でも同じプロジェクトに関わったりすると、一気に距離が縮まる。だから時間を共有しようということだろう。
「別に何でもいい。そうだな……ちょっと待ってろ」
立ち上がるとテレビボードの引き出しを開けて、箱を持ちだした。
ちらりと孝文の方をみると、おいしそうに料理を口に運んでいた。
少しの間なんの会話もなかったけれど、ふたりの間にゆったりとした空気が流れていた。それはお酒が入ったのとの孝文がいつもよりもリラックスした無防備な姿を見せているせいかもしれない。しばらくして先に口を開いたのは向こうだった。
「なぁ。お互いのこともっと知り合う必要があるって、お前も思ってるよな」
「まぁ。はい」
「だったら、これから俺と勝負しようぜ」
「勝負?」
突拍子もないことを言いだした。どうしてお互いを知る=勝負になるんだろう。
「一つひとつ、いちいち質問するもの無理だろう。だったら、何かを一緒にやって、お互いのことをわかっていけばいい」
「まぁ、言ってることはわからなくないけど。でも勝負って何をするの?」
たしかに、仕事でも同じプロジェクトに関わったりすると、一気に距離が縮まる。だから時間を共有しようということだろう。
「別に何でもいい。そうだな……ちょっと待ってろ」
立ち上がるとテレビボードの引き出しを開けて、箱を持ちだした。