兄弟ものがたり
靴下は、確かに両足揃えてタンスに入れたはずなんだけど……と真悠は困り顔で首を捻る。
それに合わせるように、陽仁も思案顔で首を捻りながら
「似たような青い靴下ならあったんだけどな」
ぽつりと呟く。それを聞いて、真悠は「あっ!」と声を上げて目を見開いた。
「かずくん!」
「っ!?なんだよ」
突然呼ばれてぐっと距離を詰められ、和人は驚きと動揺で半歩下がる。それに構わず真悠は
「かずくん確か、青い靴下持ってたよね!はるくんのとは違って、何も書いてない無地のやつ」
「ある……けど」
「それ、ちゃんと二足揃ってた?」
それを聞いて和人はピンときたが、どうやら陽仁はそうではないようで「和人も靴下が片方ないのか?」と問いかける。
その問いはスルーでため息をついた和人は、ドアの前に壁のように立ちはだかる陽仁を避けさせてリビングを出た。
それに合わせるように、陽仁も思案顔で首を捻りながら
「似たような青い靴下ならあったんだけどな」
ぽつりと呟く。それを聞いて、真悠は「あっ!」と声を上げて目を見開いた。
「かずくん!」
「っ!?なんだよ」
突然呼ばれてぐっと距離を詰められ、和人は驚きと動揺で半歩下がる。それに構わず真悠は
「かずくん確か、青い靴下持ってたよね!はるくんのとは違って、何も書いてない無地のやつ」
「ある……けど」
「それ、ちゃんと二足揃ってた?」
それを聞いて和人はピンときたが、どうやら陽仁はそうではないようで「和人も靴下が片方ないのか?」と問いかける。
その問いはスルーでため息をついた和人は、ドアの前に壁のように立ちはだかる陽仁を避けさせてリビングを出た。