Be!渋谷店の事件簿
「真田部長。この先は何があるんですか?」
私が聞いてみると、アゴで扉を指す真田部長。
開けてみろってこと?
五十嵐がノブに手をかけ開けようとする。
「あれ?」
鍵がかかっているようだ。
「普通は鍵がかかってんだけどな」
真田部長が鍵の束を取り出し、中の1本を簡単に選んだ。
ガチャ
鍵の開く音がして、もう一度真田部長が五十嵐に開けろと促す。
五十嵐が開くと、
「配電室?」
そこは入口の狭さからは想像できない広さで、大きいパイプがむき出しのまま何本も張り巡らせてあった。
「もう2週間前かな。鍵がかかってないことがあったんだが。おまえら何か知ってんのか?」
真田部長が入ってすぐのところにある電気をつけると奥の方まで見渡せ、事務所よりも広いスペースはまるでなにかがいてもおかしくない雰囲気。
「来てみろ」
真田部長に呼ばれて中に入ると、コンクリートむき出しの床に何かを引っ張ったような黒い跡が付いてる。
「なんですか?」
「足跡?」
五十嵐と私が同時に聞くと、真田部長がジッと私たちを見てから答えた。
「分からん」
え?じゃなんで見せたんですか?
「ただ、こんなとこに物を置く奴はいねぇ。誰かがここに入ったってことだ」
その途端、周りの物音が気になりだした。
誰かが、この部屋に物を置いた。
誰かがここに入ったってこと?
こんな何もないとこに入るなんて、一体何がしたかったんだろう。
「ねぇ」
五十嵐に声をかけると、五十嵐は私が言いたかったことが理解できたらしく、
「真田部長。出ましょうか」
そう言って、3人で配電室を出た。
真田部長がしっかり鍵をかけるのを二人で見届けた。
私が聞いてみると、アゴで扉を指す真田部長。
開けてみろってこと?
五十嵐がノブに手をかけ開けようとする。
「あれ?」
鍵がかかっているようだ。
「普通は鍵がかかってんだけどな」
真田部長が鍵の束を取り出し、中の1本を簡単に選んだ。
ガチャ
鍵の開く音がして、もう一度真田部長が五十嵐に開けろと促す。
五十嵐が開くと、
「配電室?」
そこは入口の狭さからは想像できない広さで、大きいパイプがむき出しのまま何本も張り巡らせてあった。
「もう2週間前かな。鍵がかかってないことがあったんだが。おまえら何か知ってんのか?」
真田部長が入ってすぐのところにある電気をつけると奥の方まで見渡せ、事務所よりも広いスペースはまるでなにかがいてもおかしくない雰囲気。
「来てみろ」
真田部長に呼ばれて中に入ると、コンクリートむき出しの床に何かを引っ張ったような黒い跡が付いてる。
「なんですか?」
「足跡?」
五十嵐と私が同時に聞くと、真田部長がジッと私たちを見てから答えた。
「分からん」
え?じゃなんで見せたんですか?
「ただ、こんなとこに物を置く奴はいねぇ。誰かがここに入ったってことだ」
その途端、周りの物音が気になりだした。
誰かが、この部屋に物を置いた。
誰かがここに入ったってこと?
こんな何もないとこに入るなんて、一体何がしたかったんだろう。
「ねぇ」
五十嵐に声をかけると、五十嵐は私が言いたかったことが理解できたらしく、
「真田部長。出ましょうか」
そう言って、3人で配電室を出た。
真田部長がしっかり鍵をかけるのを二人で見届けた。