Be!渋谷店の事件簿
「一人なのか?」
「うん……」
五十嵐はオフィスを覗きこみ入って来た。
まだ胸がドキドキ言ってる。
ついに見てしまったかと思った。
「話し声が聞こえたから誰かといるかと思った」
「あー、うん」
しかしなんでこっちを覗いていくんだろう。
同じビルだけど4階以上に入ってる本社の人はそのまま降りていく人がほとんどで、会ったとしても、エレベーターの中で会う程度なのに。
「どうしたの?」
「いや、電気が点いてたから」
「見えるの?」
「さっき戻って来たからな」
あー。そうなんだ。
お嬢様と今まで一緒だったんだ。
一緒に外回りしてたんだね。
別に私には関係ないけど……
「おまえこそまだ帰らないのか?」
「今帰るとこ!」
「機嫌悪そうだな」
「別に」
「さっきは悲鳴上げてたのになっ」
「それは……っ」
「ひー!って…おまえ…ひぇーって」
五十嵐が笑ってる。
あの頃のように私をからかって嬉しそうに爆笑している。
あの頃のまま左手でお腹を押さえて、ヒーヒー言いながら笑いが止まらなくなってる。
「うん……」
五十嵐はオフィスを覗きこみ入って来た。
まだ胸がドキドキ言ってる。
ついに見てしまったかと思った。
「話し声が聞こえたから誰かといるかと思った」
「あー、うん」
しかしなんでこっちを覗いていくんだろう。
同じビルだけど4階以上に入ってる本社の人はそのまま降りていく人がほとんどで、会ったとしても、エレベーターの中で会う程度なのに。
「どうしたの?」
「いや、電気が点いてたから」
「見えるの?」
「さっき戻って来たからな」
あー。そうなんだ。
お嬢様と今まで一緒だったんだ。
一緒に外回りしてたんだね。
別に私には関係ないけど……
「おまえこそまだ帰らないのか?」
「今帰るとこ!」
「機嫌悪そうだな」
「別に」
「さっきは悲鳴上げてたのになっ」
「それは……っ」
「ひー!って…おまえ…ひぇーって」
五十嵐が笑ってる。
あの頃のように私をからかって嬉しそうに爆笑している。
あの頃のまま左手でお腹を押さえて、ヒーヒー言いながら笑いが止まらなくなってる。