Be!渋谷店の事件簿
総合受付はA館1階です
翌日、朝礼の時間なのに渋谷店営業部はザワザワしていた。
幹部が全員集まらない。
もう出社してるって、姿を見かけたって人はいるのに……
「どうすんだろ。朝礼やんないってことかな?」
「珍しいね。これまでそんなこと一回もなかったよね」
「もう戻っていいかな?」
営業部の横にある会議室にいるメンバーはソワソワしてる。
早く戻って仕事したいって顔。
「お待たせして申し訳ありません」
入って来たのは総務の平さん。
「今日は朝礼は行いませんとのことです。皆さん、どうぞこのままお仕事に戻られてください」
なんてことない普通の報告なのに、彼女の目に涙が溜まってて、声も震えてる。
「平さん。何かあったんですか?」
聞いたのは販売部の伊藤君。
平さんのプライベートが何もないんだったら、その涙は朝礼がなくなった原因と関係あるって、みんなそう考える。
平さんはしばらく迷って
「あの……いずれ皆さんのお耳に入ると思うので、でも私から言ってもいいのか……」
また泣きそうになるから、余計に気になる。
「なんかあったの?」
みんなが平さんに近づいてきて、
「大丈夫、平さん、教えて」
「あの……どうか、落ち着いて聞いてくださいね」
「うん。大丈夫だから!」
「あの……は、蓮見チーフが……じ、さつ、したそうです」
幹部が全員集まらない。
もう出社してるって、姿を見かけたって人はいるのに……
「どうすんだろ。朝礼やんないってことかな?」
「珍しいね。これまでそんなこと一回もなかったよね」
「もう戻っていいかな?」
営業部の横にある会議室にいるメンバーはソワソワしてる。
早く戻って仕事したいって顔。
「お待たせして申し訳ありません」
入って来たのは総務の平さん。
「今日は朝礼は行いませんとのことです。皆さん、どうぞこのままお仕事に戻られてください」
なんてことない普通の報告なのに、彼女の目に涙が溜まってて、声も震えてる。
「平さん。何かあったんですか?」
聞いたのは販売部の伊藤君。
平さんのプライベートが何もないんだったら、その涙は朝礼がなくなった原因と関係あるって、みんなそう考える。
平さんはしばらく迷って
「あの……いずれ皆さんのお耳に入ると思うので、でも私から言ってもいいのか……」
また泣きそうになるから、余計に気になる。
「なんかあったの?」
みんなが平さんに近づいてきて、
「大丈夫、平さん、教えて」
「あの……どうか、落ち着いて聞いてくださいね」
「うん。大丈夫だから!」
「あの……は、蓮見チーフが……じ、さつ、したそうです」