浮気男に絡めとられたら(続・恋愛格差)

日曜の昼間だと言うのに、お酒が欲しくて堪らない。

もう、……なんで。
どうして私は素直に気持ちをぶつけられないの。
いざという時、最後の瞬間に引っ込んでしまうんだ。

優だって、言われなければ分からない。
なんでも理解してもらえるなんて不可能なのに。

どんなにラブラブでも揉めて拗れても、会えるのは一週間後。

この一週間が私達の距離を広げる。

変な切り方をした電話は何度も鳴ったけれど、
どうしても取ることができなかった。

優を傷つけるようなことを言いたくなかったから。

電話に出ないのは卑怯だけど、私自身冷静になる時間が必要だった。

きっと何日かすれば、仕事に邁進する優を応援してあげられる。
私は今後サポートする立場になるんだから。

だけど、それと一緒に自分の心を圧し殺すことになるんだろうか。

優と結婚を決めた後、初めて感じた不安だった。
< 19 / 130 >

この作品をシェア

pagetop