浮気男に絡めとられたら(続・恋愛格差)
部屋に入ると一週間半分散らかってはいたが、几帳面な優の事。
結構きれいだった。
「ほとんど居ないからね。仕事持ち帰るの嫌だし。」
そう言って買ってきた惣菜をレンジに入れる。
「あ、私やるよ。」
「じゃあ透子はお茶沸かしてくれる?」
「わかった。」
ヤカンに水を入れて火にかける。
そしてシンクにあった洗い物を片付け始めた。
すると、なんの前触れもなくピッタリくっついて後ろからワタシのお腹に手を回してきた。
「はぁ~会いたかった……」
わたしの耳に触れる優の唇。
私は泡のついたスポンジを持ったまま身をよじる。
「す、すぐ…る……。危ないよ……」
そんなわたしの抵抗をものともせず、さらに腕の力を強める。
「もっと……触れていい?」
そう囁かれた時には、私はもう気持ちが完全に高ぶっていて、「ダメだよ……」の言葉とは逆に心は優一直線。
立ったまま、後ろからってのがとても刺激的で、そこに会いたかった一週間半の我慢というスパイスが加わる。
「え、……っやぁ……」
優の手がウエスト部分から私のなけなしの胸に直接触れて来た時、恥ずかしさも忘れて声を出してしまう。
手は泡だらけ。
そしてもう水の蛇口も開けられないくらい、全神経が優の手の感触に集中している。
「そこ……縁に手をついてて……」
耳元で囁かれる優の声までが媚薬となり、言う通りに泡のついた手でシンクの縁を掴んで崩れそうな体を支えた。
「ん……透子はいいこだね……」
私が動けないのをいいことに、優の左手は絶え間なく胸をまさぐり、右手はスカートの中にするっと入れてくる。
「あ!…ん………すぐっ……はぁ」
「もっと。……もっとだよ、感じて……透子」
もう喘いでいるのがやっと。
こんなに恋しかったのか……それとも単なる欲望か……
そして私のショーツの中に手を入れられようとした時、私はもう意識が吹っ飛ぶかと思った。
「あ!……っあぁ!」